初期研修に関するアンケート(研修医アンケート)

2025年07月23日
調査レポート
初期研修中の先生方に、現在の臨床研修施設を選択された理由や同期の人数、担当患者数などについてお伺いしました。

調査項目

  • 現在の臨床研修施設を選択した理由
  • 現在の臨床研修施設における同期の人数
  • 現在担当されている患者数
  • 2年目の先生:1年目の先生方へ、研修に関するアドバイスやおすすめの勉強方法など
  • 1年目の先生:国家試験の準備~受験当時までの体験談、現在の医学生方へ向けてのアドバイスなど

現在の臨床研修施設を選択した理由

現在の臨床研修施設における同期の人数(平均)

研修年数 臨床研究病院  大学病院
1年目(n=106) 9.0人 35.4人
2年目(n=207) 9.3人 38.7人

現在担当されている患者数(平均)

※現在担当されている患者さんが1名以上いる先生(n=232)
研修年数 臨床研究病院  大学病院
1年目(n=94) 5.8人 4.7人
2年目(n=138) 6.7人 7.0人

2年目の先生:1年目の先生方へ、研修に関するアドバイスやおすすめの勉強方法など

自由回答抜粋
  • 1つ1つの症例を経験しつつその情報を書籍で調べる
  • 3年目以降を見据えて、自分で判断をする癖をつけることが肝要
  • on the job learningが1番身につく。1つの異常を流すのではなく、いちいち病態を考えていく姿勢が成長へと繋がる
  • あまり将来の専攻科を決めつけずに、ローテの科の専攻医になることを想定しながらローテすると勉強になると思います
  • ハイポな病院でハイパーに働くことを勧める。また持ち患が10人を超えると雑務に追われるので、病態などを詳しく把握するなら5人程度がちょうど良い。救急外来は積極的に入ることを勧める
  • マイナー科に進みますが、1年目のうちは最低限の採血やルートの技術、内科や救外の知識をつけるのはおすすめです!
  • 患者さんに会って診察することを大事にすると良いと思います
  • 気軽に質問できる立場は貴重なので、ぜひ色々な先生に指導をお願いしてみてください
  • 現場でどんどん学んでいってください!
  • 抗生剤、輸液は早めに勉強しておくといいかと思います
  • 最初は分からないことだらけで焦るってしまうことあると思いますけれど、最初から何でもできる人はいないので一歩ずつ前に進んで行ってください
  • 志望科にかかわらず、基本よく勉強するのが大事
  • 次に回る科の予習をしておくとスムーズだと思います
  • 自由選択期間に大学病院に行ける市中病院も一部あったりするので、調べてみると良いと思います
  • 質より量をこなすといいと思います
  • 手技など、やらせてもらえる機会があれば、積極的にやらせてもらいましょう
  • 出会った症例について勉強すると頭に入りやすいと思います
  • 書籍と臨床のサイクルを回し、内省する
  • 書籍は買うだけになってしまうから、最初は動画教材とかYouTube活用したほうがいいと思う
  • 症例をできるだけ経験することが大事だと思います
  • 上級医に分からないことを何でも聞く
  • 上級医の先生の投薬の仕方やカルテの書き方を真似する
  • 診療した患者の疾患、対応を振り返る
  • 精神的に辛くなったら休むことが大事
  • 恥をかけるのも今のうちだと思うのでいっぱい失敗していっぱい糧にしてください!
  • 内科レジデントの鉄則がおすすめです
  • 内科をたくさん回る。上級医に相談する前に自分でアセスメント、計画をする
  • 輸液や緊急性の高い所見の見分け方など、どの診療科に進んだとしても役立つようなことを見つけて勉強していく
  • 力を抜くこと

1年目の先生:国家試験の準備~受験当時までの体験談、現在の医学生方へ向けてのアドバイスなど

自由回答抜粋
  • 「医師国家試験の取扱説明書」という本は、国試の過去問をどのように解くか、参考にとてもいいので、読んでおくのはお勧めです
  • マッチングの直前でもいいので、自分と一緒に働くことになる一個上の研修医は、見学に行ってみて、一緒に働きたいメンバーか、確認しておくのをお勧めします
  • 8月から勉強を開始して、QAのテキストを読み込み、QBの1周目問題を解いた。過去問5年分以上は過剰だと思う
  • CBTまでに国家試験予備校の講義と問題演習を全て終えていると臨床実習も卒業試験も国家試験もとても楽なのでおすすめです
  • ストレスを感じすぎないように適度に勉強すべき。勉強が遅れていない人はプレッシャーとの戦いになることを意識すべき。最後の1ヶ月は追い込みをしっかりと
  • 医師国家試験は難易度自体は高いですが、合格基準がそこまで高くありません。過去問5年分を2周すれば合格基準の知識量は得られる方がほとんどだと思います。私が思うに一番の障害はプレッシャーだと思います。実際会場に行くと感じると思いますが、追い詰められ、後がないという雰囲気を出している方が多くおられます。それに呑まれ、思うように実力が発揮できず残念な結果となってしまった方々も多くおられると思います。医師国家試験は対人戦ではなく協力戦だと思って、誰かを蹴落とすのではなく友達全員で協力して国試を乗り越える、といった心持ちで挑むのが良いと思います。6年間を共にしてきた学友と肩を寄せ合えば、プレッシャーもだいぶ和らぐと思います。ピンポイントのアドバイスとして、直前アシストの的中率はとんでもなく高かったです。少なくとも5点は上がると思います
  • 夏が終わるまでにQBを1周終わらせる、など具体的な目標を今の時点でしっかりと決めておき、それに沿って勉強を毎日少しずつ進めていく方針がやりやすいと思います。模試も受けておいて、安定してある程度の成績が取れるようになっていると本番直前でも焦らずに済むので、メンタルの管理としてもコツコツとやるのがオススメです
  • 研修医になってから意外とポリクリを真面目にやったのは無駄じゃなかったなあ(薬の名前など)と感じることが多いです
  • 国家試験の勉強は直前期は周りに惑わされることなく、いろんなことに手を出さずに、自分がやってきたことを深まる方が大事であると思います。新しいことを入れるとしても一つだけとか優先順位を間違えないようにするといいと思います
  • 国家試験は独特なので、Q-Assistなどの国家試験に特化した動画などを見ることをお勧めします!
  • 国試会場で穴場のトイレを見つけれたら、混まずに使用できるうえ、人の話し声も耳に入ってこないので、試験部屋から離れた穴場のトイレを探すことをおすすめします
  • 国試関連の知識や考え方を記したメモは、なるべく一つの教材やノートに集約した方が、わかりやすいし定着すると思います
  • 実際に問題を解き始めると、「ああ、この程度か」と思うような難易度なので、模試の難易度や卒試の難易度に惑わされないように、心を緩く持って頑張っていただければ良いかと思います
  • 実習をしっかりと頑張ることがとても大事だと思います。一生懸命考えたこと、調べたこと、経験して感情が動いた症例は強いです。国試当日にも鮮明に思い出すことができますし、考える足掛かりになります。国試勉強は周りに流されすぎず、けど周りの意見も聞きつつ、自分の決めたペースを貫き通すことが大事だと思いました。最後はメンタル勝負です
  • 周りの友達とどんな勉強をしているのか共有するのが大事です!QBが終わりきらなくて困っていた時に1周目問題だけはやっておけ!などのアドバイスはとても効きます!! 周りと同じことをできているか確認が大事です!
  • 初めから選択肢を見るのはやめたほうがいいです。患者のプロブレムを考えたり、必要な検査などを読み進めながら思い浮かべる訓練をしないと、考え方が身に付きません。直前期は、SNSの予測問題とかを見ないように。不安を煽るだけで、試験前日に体調崩したり、本番にベストで望めないことになります
  • 心配ばかりが勝ると思うが、これまで勉強してきた自分を信じれば、絶対に大丈夫
  • 先輩から話を事前によく聞くこと。国試に限らず学部試験でも当てはまることですが、周囲の人が始める少し前から勉強を始めると、気持ちに余裕を持ったまま周りに負けないように頑張れると思います
  • 早いうちから勉強を始めておくと終盤になっても焦らず平常心で試験に臨むことが出来ます
  • 直前期でも、適度に勉強の息抜きをするのも大切。僕の場合はダイエットとしてリングフィットアドベンチャーを1日30分していた
  • 冬はとにかく体調とメンタル管理が大切です!当日はラムネなど糖分補給が出来るように何かしらお菓子を持っていきましょう
  • 働き始めて、国家試験で出題される内容と、実臨床で求められる知識や技能には乖離がある部分も多くあるなと思いました。まずは国家試験に通るための勉強をすることが重要だと思うので、国家試験は効率よく突破して、働き始めてから必要な知識を身につけていくのがいいのではないかと思います
  • 動画を見て過去問を解きましょう。毎年相対的に受験生のレベルが上がっていて大変ですが、普通にやれば普通に合格できます。過度に心配せずにコツコツ行きましょう
  • 友人と一緒に進捗を確認しながら勉強することが大事です
  • 臨床実習をしっかり行えば国試で似たような問題に当たるかもしれないので実習もしっかり行なってください
  • とにかく今の時代はQAとQBをやれば国試は受かります。マッチングに関しては、挨拶、報連相、当たり前のマナーこれが大切だと思います。できればスポーツ系の部活に所属し体力アピールできれば市中病院に受かりやすいと思います
  • たくさんの病院を見学し、自分にあった施設の雰囲気を感じるのがいいと思います

調査概要

調査タイトル
初期研修に関するアンケート
調査期間
2025年5月13日(火)~22日(火)
調査手法
インターネットアンケート
対 象 者
初期研修医の方
回答者数
313名