医学論文の読み方と検索に関するアンケート
2025年06月25日
調査レポート
プラメド会員の先生方(n=794)に、医学論文を読む・探すきっかけや、海外発表論文の読み方などについてお伺いしました。
その他のご回答
抄読会のため / 論文査読の際の資料として / 研究費申請の下調べのため / 研修のレポートや抄読会のため / 研究に引用するため / 研究の検証のため
その他のご回答
ChatGPT / メディカルオンライン / AI:Perplexity AI、Elicit、Consensus、SciSpaceなど / MEDLINE / Medicina / UpToDateの参考文献 /院内図書館への依頼 / 医療系WEBサイト / 医書.jp / Cochrane Library / NEJM
その他のご回答
翻訳で概略を掴んだあとに原文で読む / ChatGPTに読み込ませてサマリーを作らせる / google 翻訳を利用する / 和訳アプリにかけて読むことが多い / 両方(原文・日本語)同じくらい / AIで大まかに翻訳した後に原文を読む / 日本語要約などの2次的文献 / 翻訳アプリを使いながら原文も見る / ざっと日本語で目を通して、把握しづらい部分や正確な理解が必要な部分は原文で読みなおす / 配信されたニュースで日本語の要約を読んだ後に原文を読む
※調査結果の転載および複製等はご遠慮ください。
他のプラメド会員の先生に聞いてみたいことがございましたら、こちらから、お気軽にご応募ください。
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調査項目
- 直近1年くらいの間に読まれた医学論文の本数
- 普段、医学論文を読む・探すきっかけ
- 普段、利用することがある論文検索サービス
- 海外発表論文の読み方について
- 普段の医学論文を閲読される際に工夫されていること(AIの活用やその他の利用ツールなど)や、お困りごとなど
直近1年くらいの間に読まれた医学論文の本数
※数値入力をカテゴリ化して集計

普段、医学論文を読む・探すきっかけ
※複数回答
その他のご回答
抄読会のため / 論文査読の際の資料として / 研究費申請の下調べのため / 研修のレポートや抄読会のため / 研究に引用するため / 研究の検証のため
普段、利用することがある論文検索サービス

その他のご回答
ChatGPT / メディカルオンライン / AI:Perplexity AI、Elicit、Consensus、SciSpaceなど / MEDLINE / Medicina / UpToDateの参考文献 /院内図書館への依頼 / 医療系WEBサイト / 医書.jp / Cochrane Library / NEJM
海外発表論文の読み方について

その他のご回答
翻訳で概略を掴んだあとに原文で読む / ChatGPTに読み込ませてサマリーを作らせる / google 翻訳を利用する / 和訳アプリにかけて読むことが多い / 両方(原文・日本語)同じくらい / AIで大まかに翻訳した後に原文を読む / 日本語要約などの2次的文献 / 翻訳アプリを使いながら原文も見る / ざっと日本語で目を通して、把握しづらい部分や正確な理解が必要な部分は原文で読みなおす / 配信されたニュースで日本語の要約を読んだ後に原文を読む
普段の医学論文を閲読される際に工夫されていること(AIの活用やその他の利用ツールなど)や、お困りごとなど
※自由回答抜粋読み方
- Abstractをしっかり読み、詳細は飛ばす。パラグラフライティングに沿って読み、気になるパラグラフだけを確認。時間の短縮に努めています(40代、麻酔科)
- できるだけ全文を読まず、Abstruct + Figure + Table で済ませ、理解できないところがあれば本文を読みます。Discussionにはあまり立ち入らないです。効率よく多読できます(60代、一般外科)
- ネット上でfreeの論文を探すことが多いが、手に入りにくい文献は国会図書館の複写サービスを利用しています(60代、一般内科)
- 現在勤務の病院は、比較的多くの文献をすぐダウンロードできるので助かる。以前は、購入しないといけなかったので気軽に論文を読めなかった(40代、小児外科)
- 配信ニュースで興味ある内容が提示されたら、原文検索して読むようにしている。PubMedではAbstractしか読めないので原文が読めれば読みたい(図表をしっかり見たいので)。しかし原文は場合により会員でないと読めない可能性もあるため、配信会社にて原文が読めるようにしていただけるとありがたい(60代、一般外科)
- 毎週または毎月送られてくるScience、日本内科学会誌、臨床血液、日本医師会雑誌は全て習慣的に目を通している(70代以上、一般内科)
- できるだけ短時間で読むよう心がけます。ゆっくり読むのと、結果的に身に付く情報量は大差ありません。なぜなら、優れた論文では「本当に言いたいことは一つ」であることが多いからです。あとはすべて「本当に言いたいこと」を言うための補足資料に過ぎない、と言っても過言ではありません。Abstractで重要度を見極め、本文を読む必要がある場合にはIntroductionとConclusionとを最初に見て、さらに細かく読む必要があるかどうかを判断します。次に重要なのはDiscussionの最初の段落です。ここにResultsの要約が書かれていることが多いからです。このように、前から順番に読むのではなく、如何に効率よく「どこにこの論文のキモが書かれているか」を見出して速く読むかが、学術の世界では勝負を分けます、そのコツを身につけるには大量の論文を読みこなす訓練をする必要があります(60代、神経内科(脳神経内科))
- 新しい論文を読むようにしています(40代、麻酔科)
AI・翻訳ツールの利用
- AIも使うし翻訳ツールも使う。ざっと読みたいとき、知りたいとき、時間があまりないときにはAIなどを使う。しかしじっくり読んだり査読したりするときは、紙に印刷しても読む。iPadを使って読むこともある(40代、病理診断科)
- ChatGPTに画像を読み込ませて和訳しているが、レイアウトが崩れたり医学用語の誤訳が目立つ。より医学論文翻訳と親和性が高いAIはないかと探している(20代、一般内科)
- ChatGPTに知りたい部分に関してまとめさせることはある。英語で質問して、英語で要約させるのがポイント(30代、消化器内科)
- DeepLは日本語でおおよその内容を掴めるので非常に役立っている。医学論文に特化した専門用語対応のAI翻訳サービスがあると良い。無料が望ましい(50代、神経内科(脳神経内科))
- DeepLやChatGPTを利用したり、Google Lensで写したりして日本語にする。翻訳が違和感があることも多いため、原文を確認することも多い(20代、研修医)
- Google翻訳やDeep Lを使って、日本語でざっと目を通すようにしている。理解しにくい時や、詳細を知りたい時には、その部分の原語(英語)を読むようにしている(60代、総合診療科)
- アブストラクトは英語のまま、まず読むようにしてますが、なかなか難しいですね。 DeepLが登場してからは、翻訳に頼ることが多いです(30代、内分泌科・代謝内科)
- オープンAIに医学論文として翻訳してというプロンプトで翻訳してもらう。さらに、その論文をサマライズしてもらい、スライドに落とし込む(40代、形成外科)
- その分野の数をある程度網羅しなければならないときは、ChatGPTなどのAIを用いて概略をまず把握する(30代、精神科)
- 英語論文の場合は、日本語翻訳アプリに日本語で出力した後、ChatGPTに論文の要旨をまとめさせて、多数の論文を読むなどしている(20代、研修医)
- 検索も閲覧も、AIで補助するよりそのまま英語で検索してweb翻訳を活用して読む方が効率が良く不十分・不正確な情報収集を避けられる(50代、小児科)
- 海外論文は、まずはその論文が自身が知りたいことと関連したことが書いてあるかを見るために、翻訳サイトに一度翻訳させてスクリーニングし、それで絞った論文の必要なところを直に読みます(40代、神経内科(脳神経内科))
- 基本原文で読むが、よく理解できないところはDeepLなどで翻訳してみたりする。そういう個所は意外とわかりやすくなったりする(60代、集中治療科/ICU/CCU/HCU)
- 基本的にabstractを要約して(翻訳機能は使用せず)、興味を持ったものは全文を見るようにしています。ただし言い回しなど難しいものなどは解読できず、そういった時にどんなアプリやサイトを使用すればいいのか時代に追いついていません(40代、集中治療科/ICU/CCU/HCU)
- 最近はSciSpaceというAIを使用しているが、単純な英訳はしてくれないので、結局は自分で原文を読むことになることが多々あります(40代、耳鼻咽喉科)
- 自分に必要な論文か、AIで先に読んでいる。また、キーとなる論文がどれか、AIに選んで貰うことがある(40代、循環器内科)
- 正直、Google翻訳やDeepL翻訳でページ丸ごと翻訳することも多いです。あとからよくわからないところを原文で読み直します(30代、血液内科)
- 専門分野以外の論文は専門用語に慣れていないため、DeepLで訳しています。また、Perplexityを使って効率的に論文収集をしています(40代、血液内科)
- 翻訳ツールなどが使えるのでブラウザで読めるのは便利。検索なども圧倒的に楽。しかし苦労せず読める分、ありがたみは下がったし真剣に向き合わなくなった点もある(50代、一般内科)
- 要約を日本語訳で見て興味があれば原文や図を見ます。訳はGoogle翻訳やdeepLなどの翻訳ソフトを使ってしまいます。ただ、以前、日本語の論文でおそらく最初に誤って訳されており、以降の日本語論文が間違ったまま引用されているのを見たことがあります。発表や論文作成の参考文献の時は原文を確認したほうがよいと思います(30代、神経内科(脳神経内科))
- 論文の概要だけ把握したいときはNotebookLMで要約。英文で理解が難しい部分はChatGPTで和訳(30代、乳腺外科)
- APIでPubMedにアクセスしてPythonで表示。コピーしてGeminiで分類・和訳などしてます(60代、感染症科)
困っていることなど
- いい論文の取捨選択が難しい(20代、研修医)
- ダウンロードデータの整理の工夫を知りたい(50代、病理診断科)
- 大学を離れると有料の論文を読むのが大変になる(50代、一般内科)
- 知らない統計解析等が出てきた際に、どのような統計手法で、どのくらいの精度があるのか等がサッと分かるようなシステムがあると嬉しいです(40代、血液内科)
- 必ずしも全文が入手できない場合があること(60代、一般内科)
- 文献を見つけるまでのスピード感(30代、リハビリテーション科)
- 文献を取り寄せるにつけて金額が高い(60代、一般内科)
- 目が悪くなり読む速さが落ちた(60代、整形外科)
- 略号に戸惑うことがある(70代以上、小児科)
- 論文の探し方、読み方が分からない(20代、研修医)
- AIツールを活用し、時間短縮に努めますが、翻訳やAIの解釈がうまく行かないこともあり、その適合に時間を要することもあるのがネックです(30代、整形外科)
- AIによる著作物が増えていることに危惧を抱いています。開業後もっぱら英語論文を読まなくなってしまいました。このアンケートで勉強意欲がわきました(60代、消化器内科)
- AIは、論文全体をみて翻訳できていない(いわゆる逐語訳的になっている)点で、まだ信用できない面が多いと思います。論文全体の主旨を理解しての訳はAIには難しいのでしょう(60代、その他)
調査概要
調査名
医学論文の読み方と検索に関するアンケート
調査期間
2025年4月9日(水)~16日(水)
調査手法
インターネットアンケート
対 象 者
プラメド会員の先生
回答者数
794名
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