医師国家試験を控えた医学生の方へ~先輩研修医からのアドバイス~
2024年11月01日
その他
現在、初期研修中の先生方に、医学生の方へ向けてのアドバイスやメッセージをアンケートで伺いました。
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”先生が医学生だったときの勉強やご経験の中で、現在の研修に特に役立っていると思われること、今年度の医師国家試験を控えた医学生の方へのアドバイスなど、ぜひお聞かせください”
大学時代・実習など
- コロナ禍で全然実習ができなかったことで、現在困っているので、実習はちゃんと出席した方が良いと思います
- ポリクリでその診療科の雰囲気や特色を知れるのは大変有用
- ポリクリで回った時に出会った症例を非常に印象深く覚えている
- ルートなどの手技は病院によってはあまり機会がない場合もあるので、学生のうちにやる機会があれば多くしておいて損はないと思う
- 感染症内科での実習を選択し、6週間みっちりと抗菌薬の勉強をしたこと。また、大学では見学や座学が中心の実習だったが、学外施設での実習を選択することで手を動かす経験ができたこと。卒業試験が気になると思うが、実習期間中は自分の興味のある科や、やりたいことをやらせてくれる場所で目一杯実習をするのが良いと思う
- 実習中にいくつかの疾患だけでも深く学ぶことで上の先生に意見や考えを伝えられるようになると思う
- 大学のOBが勤務する全国各地の病院へ交渉し、実習を行ったこと
- 長期間同じ病院・同じ診療科で実習することができるプログラムに参加できたこと
- 臨床実習を大切にしてほしいです。あのとき学んだことが今いきています!
- 試験が面倒であまり授業を聞いていなかったが、先生方のエピソード含め、授業内容を聞いて覚えておくと、たまに思い出すことがあります
- 部活を最後までやり抜いたこと。冬の大会も勉強しながら出る!
- 部活動がコミュニケーションの礎となった
- 大学でしか見られない希少疾患を担当できたこと。現在は市中病院で働いており、希少疾患はほとんどない。志望科以外でもこのような症例を見られたのはよい経験だったと思う
- 特にないが、いろんな職種の人と関わっておいた方がよかったと感じる
- 自分の興味のある分野に少しでも関わると思った診療科を手当り次第選択したことで、自分の診療科から手を離れてからの今後の流れや他科から送られてくる症例のそれまでの流れについて最低限のイメージが出来るようになった
- 人によるが、学生と研修医で希望診療科が大きく変わる可能性は大いにあり得ると言うこと
勉強方法・アドバイスなど
- ただの暗記じゃなくて、『なぜ』を考える勉強は今でも役立っている
- 医学的知識は全て役に立っています。救急外来で、主訴から鑑別疾患を考える時も、国試の知識が役に立ちます
- 医師国家試験の勉強であったり、臨床実習で見た症例や手術は意外と研修中にポイントポイントで役に立っているので、根詰めてやりすぎる必要はないが、自分に課せられたものはしっかりとやっておいたほうが良い
- 外科医になったとしても、手術は頭でやるものだから、知識はしっかり身につけよと言う教え
- 公衆衛生の実習で健康教室とかに頻繁に参加していたのもあって、IC等の際に言葉を砕くのがすこしうまくなった
- 行きたい診療科が決まっている人は、大学生の時に病院見学でその科を見学しておくと、研修医になってから行かなくて済むので楽です。研修医だと有給を消費して見学に行かなければならないので、学生の間に行けるなら行っておいた方がいいと思います
- 国家試験の内容は全て学習したと思って先生たちは接してくるぞ
- 国家試験の勉強で学ぶ疾患はどんなに稀なものであっても鑑別をあげる際に役立つ。また総合病院でなく地域医療研修でクリニックに行った際には満足に検査できないことも多いために疾患特異的な身体所見は知っておくと役立つことがあると思います
- 国試というよりはCBTで勉強した解剖や生理学などの基礎医学のほうがむしろ役に立っている。臨床医学は結局疾患の総論を勉強しているに過ぎないが、基礎医学は病態や治療の基盤の理解にダイレクトに活きる
- 国試勉強していたことが研修医の当直で活き、捨てた分野で苦しんでいます。まんべんなく勉強しよう!
- 座学では、抗菌薬や一般的な疾患の検査、治療を頭に入れておく事。重症疾患の治療内容などは3年目以降にしっかり学ぶのでも正直遅くないと思う。逆にcommon diseaseの検査や治療は、意外と手薄になりがちなので、しっかりやっておくと動ける研修医になると思う。臨床実習では、出てきた薬の商品名をある程度覚えておく事や、手技に入っている先生の道具や機材の動き方を見ておくこと。研修医の先生について、仕事の内容を把握しておくこと。疾患を深掘りガイドラインを読むことを求められると思うが、それよりも病院のシステムや、使われている器具などを把握しておく事が研修医を始めるにあたっては重要かと思う。もちろん研修医になってから覚えるのでも遅くはないと思うが、学生時代にやっておくと不安材料が減らせるので良い
- 自分が興味を持って調べたことは国試や臨床研修で案外覚えているものなので、どんな些細なことでも気になったことがあれば調べてみるといいかもしれません
- 受験では筆記試験の比重が圧倒的に高いが、働き出したらオスキーの重要性に気付かされます
- 図書館の新規図書は大体結構面白くて暇な時間で読むと気分転換になると思います
- 息抜きに林先生の笑撃的救急問答などを視聴していた。気軽に視聴できるうえに、勉強にも役立つのでおすすめ
- 適度に息抜きをしながら勉強していくのが大事と思います
- 臨床思考と基礎知識の重要性については、どの専門分野であっても医師としての成長に欠かせない要素です
- 1対1対応で覚えるのではなく、なぜその病気でその症状がでるのか、その薬を使うのかを考える
- やはり国家試験の勉強は重要だと感じます。知識が多いほうが鑑別も上がるため役立ちます。臨床の現場に行ったら国試の勉強なんて…という声に惑わされず、医学生の皆様にはしっかり勉強されるのをおすすめします
- 私の大学の卒業試験は国家試験の範囲だけではなく、専門医試験レベルの問題も出るためそういった内容を映像授業(予備校)のテキストに追加していました。大学で研修している今、そのように追加していた内容もかなり復習になるためおすすめです
- 3年目を見据えて初期研修する病院を考えると良いと思います
- 私は最初マッチングでアンマッチだったのですが、三次募集で都内の有名な市中病院に欠員が出て入ることができました。二次募集で焦って志望していない病院に行くなら運任せではありますが三次募集でチャンスを掴んでもいいかもしれません。国試1日目を終えて、友人と自己採点をした際に必修で76%偏差値一桁でした。絶望で、もう受からないと思いましたが、友人たちに励まされ2日目を受け挽回することができました。絶望的な状況でも最後まで力出し切ってください
- よくも悪くも医師国家試験で勉強する内容は臨床をする上であまり関係ないものが多いが、とにかくやり切るという体験として医師国家試験の勉強をして欲しいかなと。たぶん人生で毎日10時間とか勉強するのは最後だと思うので
調査概要
調査タイトル
志望科と進路に関するアンケート
調査期間
2024年9月10日(火)~19日(木)
調査手法
インターネットアンケート
対 象 者
プラメド会員の初期研修医の先生
回答者数
362名(n=362):1年目148名、2年目214名